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企業の重要な指針となる、”ステートメント“立案者に聞く!他にはない、ANDARTの最大の魅力とは?

バンクシーや、奈良美智、アンディ・ウォーホルなど現代アートの巨匠たちの作品が揃う、日本初、アート作品の共同保有プラットフォーム「ANDART」は、現在1万人を超える会員を有し、さらなる事業拡大を目指しています。
そんな新たなフェーズを迎えた今、企業として思い描く未来を形にする上で重要となるのが企業の指針、ビジョンを創造していくための根幹部分ともいうべき、「ステートメント」。今回は、そんなステートメントの作成に参画してくださったコピーライターの三島さんにプロジェクトの参画のきっかけ、またそこから見えてきたANDARTの魅力についてお話を伺うとともに、プロジェクトの中心メンバーであった代表取締役CEO 松園詩織と取締役COO 高原大介も交えて、それぞれの視点からのお話を伺いました。

〜三島さんのプロフィール〜

三島邦彦 コピーライター
Netflix「人間まるだし。」「再生のはじまり」「ひとりじゃない、世界がある。」
「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」「退屈は犯罪です。」、
ダイハツ工業グループ理念「Light you up」、
集英社/鬼滅の刃完結巻&1億冊記念広告「夜は明ける。想いは不滅。」、
集英社/ONE PIECE100巻記念広告「物語は終盤です。」、
パラリンピック日本代表コンセプト「超えろ、みんなで。」など。

ACC総務大臣賞/グランプリ、小田桐昭賞、企画賞、TCC新人賞、TCC賞。ONESHOW GOLD、ADFEST GOLD、広告電通賞、朝日広告賞グランプリなど。

――まず始めに、簡単な自己紹介をお願いします。これまで、どんなお仕事をされてきたのでしょうか。

三島邦彦といいます。都内の広告代理店で、ずっとコピーライターをしています。主なクライアントワークは最近だとNetflixさんの仕事が多く、2019年の『全裸監督 シーズン1』の「人間まるだし。」をはじめ、今年6月に渋谷の街とのコラボで話題になった『全裸監督 シーズン2』の「上を見ろ、星がある。下を見ろ、俺がいる。」、それからNetflix史上初のグローバルキャンペーンで「ひとりじゃない、世界がある。」などのコピーを作ったりするお仕事をさせていただいております。
他にもこれまで、トヨタ自動車さんやサントリーさんなどのナショナルクライアントのお仕事に、コピーライターとして長く携わってきました。
アートに関わる仕事としては、代表的なところで「ルミネ ミーツ アート プロジェクト」という現代作家を応援するプロジェクトがあって、こちらでは主にコンセプトづくりのお手伝いをしたりしています。

こういう手があったのか!と、斬新な発想に一気に引き込まれて

――三島さんはコピーライターとしてANDARTの指針となるステートメント作成に参画されていますが、どのような経緯だったのでしょう?
仲の良い知人から「ANDARTが新しくステートメントを開発するにあたって、コピーライターを探している」と紹介されたことがきっかけです。話を聞かせてもらってすごく面白そうな会社だとわかったので、ぜひ参加させてください、と言って紹介してもらいました。


――その中で、最初にANDARTにどんな印象を持ちましたか?
「こういう手があったのか!」と衝撃を受けたのが最初の印象でした。「なるほど。こうすれば、あのバンクシーの作品を持てるのか」と。おそらく多くの人はアートに興味を持ったとしても高価だったり、その他にも色々なハードルがあって、実際に購入しようという発想にまでは至らないと思うんです。でもANDARTが提供している共同保有のサービスを使えば、それが可能になる。そんな斬新なアイデアと、これまでになかった可能性にワクワクしました。
それから、自分がこれまで仕事をしてきた経験の中で、ただ大きいだけの仕事には魅力を感じにくくなっている面も正直あって(笑)。そういう中で、このままじゃいけないんじゃないか…せっかく仕事をするなら、これからは新しいことや面白いことをやっている会社に、自分の言葉を役立てていきたいと思いました。純粋に面白いと感じられる事業だからこそ、ぜひ関わってみたいと思ったんです。

経営メンバーからの「言葉を全部浴びる」ことが、全ての始まり

――ステートメント作成はどのように進んでいきましたか。具体的なお仕事の流れについてお伺いできたらと思います。

三島さん:
まずは「とにかく皆さんの思いを聞きたいです。今の思いを全部ぶつけてください!」という感じで、松園さん高原さんをはじめ、プロジェクトチームの皆さんからお話を聞くところから始まりました。最初はわからないことも多くまっさらな状態だったので、「言葉を全部浴びる」ところからのスタートでしたね。そういう中で、ANDARTってこういう会社なんだということーー会社が大切にしてることや本質の部分が少しずつ見えてきて、僕なりに咀嚼していきました。

高原さん:
そうですね。最初は結構、とりとめもなく話していた記憶がありますね。

三島さん:
今の業界に対する思いだったり、これから何を目指していきたいのか?ということだったりを、ポジティブな面もネガティブな面も全部ひっくるめて知っておきたくて。言葉に落とし込んでいく時に、そういう温度感みたいなものは実はすごく重要で、できるだけ生かしていきいと思ったので、最初は取材のような形で、たくさんヒアリングさせていただきました。

松園さん:
そういう最初の頃のお話の中で、三島さんが「ビジネス×アート」というテーマで、知らなかったことや意外だったこと、「アート業界ってこんな感じだったんだ」という発見など、その時に初めて知ったことはありますか?

三島さん:
これは先入観かもしれませんが、個人的にはそれまで、アート業界にはものすごく胡散臭い人とものすごくピュアな人のどちらかに分かれる、という印象を持っていたんです。でも、お話を聞いているとANDARTは、そのどちらでもない。胡散臭くもないしピュアすぎるのでもない。そのクールさとパッションのバランスが、とても素敵だなと感じました。
そういう絶妙なバランス感覚って、残念ながらこれまでのアート業界、特に日本にはあまりなかったような気がしていて。「こういうあり方、スタンスがあるんだ」と、ハッとさせられました。

高原さん:
ちなみにそれは、具体的にどんなところで感じましたか?

三島さん:
例えば、ギャラリーに対する疑問というか。アートの値段というものの不透明感に対して、全面的に作家の側に立つということでも全面的にビジネスの側に立つのでもなく、「全員にとって幸せになれるシステムとは何だろう?」っていうことを、ものすごく真剣に考えている気がしたんです。現状のアート業界に対して、一石を投じたい。そういう気持ちが本当によく伝わってきました。

ANDARTだからこそできる、企業としての姿勢を言葉に

――ステートメントを形にされていく上で、特に印象に残っていることについて聞かせてください。

三島さん:
そうですね。先ほどの話とも繋がりますが、皆さんに溢れる思いがあって、それぞれに伝えたい気持ちをお持ちだったので、こちらから掘り下げなくても、どんどん言葉が出てくる印象があったことですね。皆さんのそういう熱意に直に触れられたことは、ご一緒していてもすごく楽しかったです。

高原さん:
それで言うと、始めはほぼゼロの状態でお話を聞いていただくところからのスタートでしたけど、もう早速一発目からずしんと心に響くアウトプットをいただいて、流石!と思いました。それ以降も、毎回三島さんが出してくださる言葉、アウトプットにその場が引きずられてどんどん前に進んでいった感覚があって、僕たちにとってもすごく刺激的で面白い時間でした。

松園さん:
本当にそうですよね。三島さんとのミーティングは毎回本当に楽しくて色々な発見もあって、私にとっては一週間に一度の、まるでご褒美みたいな時間でした。
それから、お話しさせていただく中で、そこで初めて私たちも気づけたこともありました。例えばこのニュアンスは少し違っていたとか、ここはもう少し付け加えた方がいいということだったり…。形にしてもらって初めてわかることがあるなぁと改めて思って、そういう意味でもあの時間はとても貴重だったと思います。

三島さん:
今、お話していてふと思い出したことがあって。ステートメントの冒頭に「私たちは認めない」というのがあるんですけど、ここまでズバッと言える企業って、おそらく僕が経験してきた中でもなくて、そういう風にはっきりものを言える姿勢がすごいな、と思いました。そういう意味でもこのステートメント自体、よくある大企業の形式ではないですし、皆さんのそう言う態度、意思表示みたいなものを文体にできたらと思っていたので、僕自身にとっても、一つの大きなチャレンジでしたね。
あとは、松園さんと高原さんが「やんちゃでありたい」とおっしゃっていたことも印象的でした(笑)。要は、きれいごとを並べるだけのステートメントにはしたくないと。ちゃんとみんなに考えさえたり、ハッとさせたりするものをつくりたいとおっしゃっていて、そういう思い切りの良さみたいなものちゃんと表現したかったし大事にしたかった、というのはあります。そういう意味でも、最初から、これまでにない面白いものが出来上がるんだろうな、という予感はありましたね。


コピーは「アウトプットが全て」。みんなのハッピーのためなら、何度でも壊し続けることができる

――それでは逆に、ステートメントを形にされていく上で、苦労された点や難しかった点はどんなことでしょう?

三島さん:
そうですね。もう完成が間近に見えているタイミングで、一から書き直したりガラッと変えたりしたことがありました。プロジェクトチームのメンバーが本当に熱意溢れる方々で、「より良いものをつくろう、より良いものにしたい」と同じ方向に向かっている流れがあったので、絶対に妥協はしたくないと。そういう意味では、結構苦労したかもしれないですね(笑)。

高原さん:
そう。そういう時に三島さんは「コピーライターとしては当たり前です」とおっしゃってくださるんですけど、そういうところが本当にプロフェッショナルだな、と思いました。自分がこれ!と思って積み上げてきたものを平気で壊して、また積み上げて壊して、っていうことを、納得がいくまで何度でもやってくださるんですよ。それこそ、今のステートメントの形が出来上がるまで、違うパターンや視点で考えて持ってきてくださって、そういうタフなプロセスがあって、ようやく今の形にたどり着いています。そう考えると、胆力というか、三島さんの真摯な仕事への向き合い方ってビジネスパーソンとしてもすごく尊敬できる部分で、個人的にもすごく学ぶところが大きかったです。


三島さん:
ありがとうございます。ただ「こっちの方がもっと良くなるかもしれない」と思ってご提案した時に、同じように感じてもらえたのは、僕にとっても嬉しいことで。一つ前の方が良かった、となるので毎回どんどん良くなっていくという感覚を共有できたから安心して壊せた、というのはありましたね。そういう感覚を信じられたからこそ進み続けられたと思っています。

松園さん:
これだけ大きなナショナルクライアント持っていらっしゃる方って、すごくこだわりが強かったり、プライドでガチガチになって「はい、これでっ!」と言われたり、説得しようとすることも世の中にはたくさんあると思うんですよね。でも、三島さんはそういうことが一切なく、私たちが伝えたいメッセージに耳を傾けて、とことん一緒に向き合ってくださった。アウトプットのクオリティはもちろん、お仕事に対するそういうスタンスも含めて、本物のプロフェッショナルだなぁと感動しました。
そういう意味では、三島さんも我々の事業にリスペクトを持ってくださっていて、それが伝わってきたからこそ、安心して壊しにいけたのもありますね。だから、壊すこと自体は全然悪くないというか。同じゴールに一緒に向かっているという最も大事な部分を共有できている感覚があったので、すごくやりやすかったですし、私たちにとっては本当に幸運でした。

高原さん:
そういう意味では、仕事の仕方だったり価値観が合っていた、という感覚がありますね。いわゆるクライアントワークだと、説明して納得してもらうというプロセスはありがちだと思うんですけど、三島さんの場合は本当に、説得は一ミリもしてこない。最終的には僕らがどう感じているか?という部分を尊重してくださった。それから、アウトプットを出していただいても「めっちゃいいですね!」と我々が納得できるまで平気で何度も壊しにきてくれるから、仕事をしていてもめちゃくちゃ気持ちが良かったです。もう、ぐうの音も出ないくらい、僕らが「最高です!」と言うところまで、とことん練り上げてくださったので、本当に感謝してます。

三島さん:
やっぱり世に出る、最後に残るのは言葉であり文字なので、読んでわからなかったらダメだと思うんですよ。もし補足があったら、そのニュアンスも常に練りこまれていないといけないと思うので。そういう意味では、言葉を見た時の印象が全てだと思っています。そういう「アウトプットが全て」みたいな感覚があるので、説得することにあまり意味を感じていない、というのはあるかもしれないですね。
それよりも、最終的にプロジェクトチームのみんながハッピーになるためには、理性の目じゃなくて、直感的にいい!って思えるようなものを目指したい。そうでないと、最終的に意味がないものになってしまうし、微妙な感情をちゃんとつくる、言葉に落とし込めるところまでいかないと、本当のゴールにはたどり着けないと思っています。

優れたコピーは、もはやアートの域

――経営陣のお二人にお伺いします。ステートメントの中で気に入っているものについて、聞かせてください。

松園さん;
私は、後半の「私たちは歓迎する。アートにはじめてふれる人を。」というのが、特に好きですね。創業の思いというところで言うと、自分のようなビギナーだとアート業界に歓迎されないのではないか、という気持ちがあったので。自分も含め、そういう方々を歓迎して欲しいしされたい、それができるような仕組みを作っていきたいというのが、我々のアイデンティティとしてあると思います。

高原さん:
僕も同じですね。というのも僕自身がかなりアートビギナーで、そういう中でアートに触れ、ANDARTに関わって、というのがあるので、そういう視点からも初めてアートに触れる方々をどれだけ歓迎できるのか?というスタンスは、すごく大事だなと思っています。
こうして改めて見てみると、流れがすごく素敵ですよね。僕たちが変えたいと思っている部分、課題と思っている部分であったり、どういう世界にしていきたいんだっけ?ということが全部言葉に落とし込まれていて、その上、美しいグラデーションになっている。全体から余白みたいなものも感じられますし、もはやこれ自体が、芸術作品ですらありますよね。

松園さん:
本当に!私もアートだなって思いました。それから、このステートメントを全社の会議の場で発表させていただいた時に、わかりやくメンバーの心が動いたりテンションが上がった、ということを感じて、私にとってはそれも嬉しい瞬間でした。言語化することで一つの拠りどころができた気がして、自分自身もブレなくなりましたし。迷った時、悩んだ時に改めて「ANDARTって、どういう会社で何がしたいんだっけ?」という原点に立ち返ることができるので、すごく助かっています。ある時とない時では、全然違うなぁと思います。

自分にとっての、「たからもの」を見つけるために

――三島さんはANDARTのステートメントだけでなく、YOUANDARTのコンセプト作成にも携わってくださってますよね。こちらには「たからもの」という言葉があって、すごくいいなと思ったのですが、三島さんご自身が宝物に出会った体験などあれば、お聞かせいただけると嬉しいです。

三島さん:
家の掃除をしながら、自分の部屋を見渡してみた時のことでした。便利なもの、色々な機能をもったものがこれまで自分の欲しいものだと思っていたけど、それが一通り揃っている中で、「何かが足りない」と思って。そこで気づいたのが、宝物がないということでした。
宝物とは、それが役に立つとか立たないとかそういう機能の面ではなくて、自分の価値観でこれが好きなんだ、大切なんだと心から思えるもの。でもその時、そういうものが家の中に何一つない、ということに気づいてしまったんです。

小さい頃は、そういうものがあったんですよね。例えばそれは自分にとって、おもちゃだったり、石ころだったりしたんですけど。そういうものが大人になってからはないなぁと思った時に、極端な話、家にあるものを全部捨ててもいいから、そうじゃないものを持ちたい、無性に「宝物がほしい!」と思って。
結局、その時は好きな作家さんの花瓶を買ったんですけど、それを置いたら家の空気が変わって、心地よい緊張感みたいなものが生まれたことに気づきました。思えばあの時、ものが持つ力とかアートの力みたいなものを感じたのかもしれません。空間の空気を変えてくれる、それがアートなんだと。だから宝物を持つって大事なんだと。そう感じたんですね。
極論を言えば、僕が欲しかったのは、アートというより宝物だったのかもしれない。

高原さん:
心に沁みます。YOUANDARTの打ち合わせの時も、三島さん「宝物、宝物」っておっしゃっていましたもんね。本当にしみじみと、いい言葉だなぁと思って。確かにそうですよね。子供の頃って、好きなものを集めるのにあれほど夢中になるのに、大人になると、どうしてもそういう感覚を忘れてしまう。

松園さん:
そうですよね。ただ、大人でもいらっしゃるじゃないですか。車がすごく好きな人だったり、時計や洋服が好きで、ディテールにものすごくこだわる、いわゆるマニアみたいな人。そういう方っておそらく、宝物探しというか、宝物集めをされている感覚を継承されていると思うんですね。そういう意味では、アートを買うという体験もそれに近いと思います。

三島さん:
そうですね。だからアートを買うというのは、すごく面白いなと思います。自分の価値観や生き方が、選ぶという行為に反映されるので。これを選んだ自分はどういう人間なのかということを、ものを通して目に見える形で確認できたり、自分自身についてすごく考えさせられる、そういう貴重な体験なんだと。そういう意味でも、アートは宝物なんじゃないかな、と思います。

アートは「潤沢な資金がある人のもの」というイメージを持っている人に対して、アート保有の概念を覆す日本初のアートの共同保有プラットフォーム「ANDART」。その新しいサービスは徐々に認知され、利用者数もぐんぐんと伸びている状況にあります。
新たなフェーズを迎えた今、ANDARTはステートメントをこれからの重要な指針として中心に据え、一人でも多くの方にアートを身近に感じていただけるようなサービスや、これまでにないユニークな可能性にチャレンジしていきたいと思っています。
ANDARTで一緒に日本のアート市場を拡大・活性化させたいという方は、ぜひふるって応募ください。

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