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監査役キャリア×子育てを実現するワーママ公認会計士によるオンライン座談会 イベントレポート

こんにちは。WARC AGENT事業部の相馬です。

ワーママ公認会計士でベンチャー企業の常勤監査役経験者をお招きし、オンラン座談会を開催しました。

自身もワ―ママ公認会計士である株式会社WARC監査役の片井がモデレーターとして、常勤監査役の実務内容や育児とのバランス、監査役就任にあたり考慮すべき点等、経験者ならではの話を伺いました。なお、本レポートはダイジェスト版ですので、詳細を知りたい方は以下のフォームから相馬宛にお問い合わせください。

【登壇者プロフィール】

▼座談会トークテーマ
1.常勤監査役への転職の経緯
2.常勤監査役として意識していること、信頼関係の築き方
3.常勤監査役の実務内容と働き方
4.常勤監査役として必要なスキルの身につけ方
5.常勤監査役就任にあたって考慮した点
6.登壇者からのメッセージ

1.常勤監査役への転職の経緯

片井:常勤監査役へ転職した経緯を教えてください。

中島:私は11年間監査法人に在籍し、その間に子どもを2人出産しました。夫は職業柄出張が多いためずっとワンオペで育児をしており、長男の小学校入学を目前に「これからどうやって育児と仕事のバランスを保っていけばいいのだろう」と、悩んだ時期がありました。

そんな時、監査法人時代の同僚で、当時イグニスのCFOだった山本さん(WARC代表)から、「常勤監査役に興味ありませんか?」とお声がけいただいたのが最初のきっかけです。

その時はお断りしたのですが、2年後に再度お声がけいただきました。その2年間で自分はこれからどんな働き方をして行きたいのか、興味のある領域は何か等を考えた結果、業務監査への興味が出てきたことと、前任監査役もワーママ公認会計士だったことから、ここでなら挑戦できるかもしれないと、転職を決めました。

任期を終えIPO準備会社である今のセーフィーに転職したのは、新しく0から作る会社に興味が湧いたことと、経営陣の真っ直ぐなお人柄と高い志に共感したからです。人材紹介会社にご縁を繋いでいただきました。

嶋田:私は常勤監査役としてジョインし、今は内部監査チームのマネージャー兼、NewsPicks等の子会社の常勤監査役をつとめています。ジョインした当時のお話をさせていただきますね。

当時、アジア向けにアウトバウンドを支援するコンサルティング会社勤務でした。現地在住ならば有意義な業務だったのですが、日本だと案件リードだけのような役割で……。しっかりコミットできるグローバル企業はないかと思っていたところ、ユーザベースの常勤監査役を日本公認会計士協会のマッチングサービス経由でご紹介していただきジョインしました。

2.常勤監査役として意識していること、信頼関係の築き方

片井:監査役として外部から入る際、経営陣との信頼関係構築が難しいと感じたことがあるのですが、嶋田さんが意識されていることはありますか?

嶋田 : 監査役としてジョインする場合、未上場かマザーズ上場直後の会社が多いと思います。

監査法人で大企業の統制を見てきた立場からすると、成長途中だからこそ未整備な部分も沢山あると思います。あれもこれもできていないと口を出したくなると思うのですが、そこはグッと堪えて、まずはその会社の事業や内部の人たちに対してリスペクトを持つことが大事だと感じています。

その上で、「こうすると業務が効率化できると思います」といった形でコミュニケーションを進めることが、役職関わらず大事だと思いますね。

中島 : 会社のフェーズが浅かったり、創業直後の会社だったり、例えば上場企業でもマザーズ上場フェーズだと、まだまだ整っていない部分もあります。

できていない部分だけを指摘するというより、「事業をこういうスピードで育てていきたい」「ビジネスをこういう風に大きくしていきたい」という、経営陣の想いをまず汲み取ることが大事だと思います。

その上で改善の提案をしていくと、監査役への信頼が少しずつ積み上がり、耳を傾けてくれるようになったと思います。「この人は会社を良くするために仕事をしてくれている」と思ってもらえると、話がしやすくなります。信頼関係は入社後すぐに構築できるものではないので、任期中に時間をかけて培っていくものだと思っています。

片井 : お二人とも、信頼関係の築き方に共通する部分がありますね。異業界から転身されたからこそ、活かせる部分はありますか?

中島:一番はおかしいなと感じたことを率直に伝えられることだと思います。その環境でずっと働いていると、慣れてしまうこともあると思っていて。実際に現職の入社時、会計上で気づいた点を忌憚なく伝えられたのは、私が外部から来た人間だからだと思います。

監査法人での経験や自分自身の感覚から気づいた点を伝えやすいというのは、外部から入った特権だと感じます。

片井 : 純粋に新しい視点が会社の中に生まれる、ということですよね。

3.常勤監査役の働き方と業務内容

片井 : 実際の働き方と業務内容を教えてください。

中島 : 働き方としては、前職では1週間で4日出社していました。出社日はだいたい10時半〜16時半で稼働し、月曜日は基本的にオフにしていました(常時連絡は取れる体制ではありました)。

現職では、新型コロナウイルス感染症の影響もあり、リモート勤務と出社勤務を併用しています(基本週5日)。上の子は小学生なので学童と習い事をミックスしたり、私が在宅の日は学童へ行かず帰宅していますし、下の子は保育園なので、早めにお迎えに行ける日もあり、よいワークライフバランスを保てています。

業務としては、まずはじめに監査計画を立てます。最初は戸惑うと思いますが、日本監査役協会に入ると研修や標準フォーマットなどがあるので、それらをベースに会社に合わせて大まかな計画を立てると良いと思います。

次に、「重点監査項目」を定めて、その監査項目をウォッチできる重要会議に出席することも日常の業務です。重点監査項目というのは、例えばよくあるテーマとしては、労務管理、情報セキュリティ、法令遵守など、会社のビジネスモデルや法改正などに合わせて決めていきます。

気になる点や改善点があれば会議に出席して指摘しつつ、内部監査との連携を強化して、少しずつ良くしていくようなイメージですね。

嶋田:会社がどんなことを常勤監査役に求めているか、ご自身がどうコミットしたいのかによるとは思います。私は週5日のフルコミット型で働いていました。

監査役会や取締役会の出席回数は、有価証券報告書に記載されるんですよね。私は会社に迷惑をかけたくない強い気持ちもあって、小さい子どもがいる割にはストイックに働いていたと思います。

4.常勤監査役として必要なスキルの身につけ方

片井:監査役は会計以外の知識も必要だと思います。労務や法務、業界によっては慣例法令なども含めて、会計以外の知識をどのように情報収集されていますか?

嶋田 : 日本監査役協会の中に女性常勤監査役だけの「やよい会」があります。監査役キャリアの長い先輩方が開催している勉強会に参加し、人脈作りや相談をしていました。

社内に関しては、「事業理解」「社員コミュニケーション」「自己開示」が信頼関係構築での基礎だと思うので、一緒にランチに行ったり、素朴に疑問に思ったことは直ぐに聞きに行っていました。

エンジニア推奨の業界必読書を読んでみるなど、地道に理解を繋げていきましたね。

中島 : 私は、日本監査役協会主催の新人監査役向け研修に参加しました。シニアの方が多く、新型コロナウイルス感染症が流行する前だったので、直接色々と相談していました。

新人の時の不安は、新人の監査役でしか分からないので、年代は違っても「新人同士で頑張ろう」と励まされたところもありました。

監査法人時代と異なる業務は、労務や法務ですね。当時社内に担当がいらしたので、必要に応じて社内外の専門家に相談していました。普段からコミュニケーションを取れるようにしておく関係性作りが大事だと思います。

5.常勤監査役の就任にあたって考慮した点

中島 : 私は面接で5点ほど確認していました。自分の希望と会社が求める監査役像とズレがないかを確認するための質問です。

1. コーポレートの体制(内部監査体制やフォロー体制)

2. 会社が求める常勤監査役像

3. 稼働時間に対する認識の相違がないか

4. 監査法人の選定状況

5. 経営メンバーのガバナンス意識や誠実さについて

監査役の意見・提案をきちんと受け止めて頂ける経営陣かどうかは、私が業務をする上で大事にしていたので、特に最後のポイントは重要視していましたね。

あとは余談ですが、もし3人目の子どもを授かることになっても大丈夫かどうかは、現職の面接で確認しました(笑)。人材紹介会社からは「そんな質問をしたら落ちますよ」と止められましたが、もし授かって迷惑かけてしまうのも嫌ですし正直に聞いてしまいました。結果として、ご理解いただいた上でジョインしました。

片井:ありがとうございます。結構グイグイ聞かれたんですね(笑)。

中島:はい、気になることは全部確認した方がお互いに納得できると思いました。

嶋田:中島さんが仰っていた経営陣のガバナンス意識は、非常に重要だと思います。ただ、「気持ちとしては守りたいんです」という姿勢だけだと、いざ「このようにルール変更しましょう」となった場合に、理解の土台が全くないと非常に統制をインストールしていくのが難しくなります。そのため、ある程度の専門性は必要かなと思います。

専門性が一定程度なければ、ガバナンス強化も時間がかかります。もちろん最初から完璧なことはないので、マインドも専門性も育てていくという心づもりは必要だと思っています。

あとは、その会社の事業の成長性も大事です。事業が成長していくと、純粋に楽しいですし、自分も何かしらの力になっている感覚もありますしね。組織が大きくなると問題の種類と幅も増えてくるので、自身の経験にもなると思います。

組織が大きくなるタイミングでしっかりシステムで管理できるのかも、監査のしやすさに直結します。なので、会社側に社内のシステム化について理解があるかどうかも大事なポイントだと思います。

6.登壇者からのメッセージ

片井:本日お集まりの皆さんにメッセージをお願いします。

中島:転職の際に「人生の中で大事にしている譲れないもの、いまネックになっているものは何だろう」と考えました。

監査法人で週4日の時短勤務ができていたら、転職しなかったかもしれません。当時在宅勤務はあり得なかったので、週5日勤務は時短勤務可能、週4日勤務ならフルタイム、という選択肢のみでした。

当時の私は週4日の時短勤務を希望していたのですがそれが叶わず、子どもが1年生になる前に転職を決意しました。

現在は、監査法人時代より能動的に動けていて、やり甲斐を感じながら頑張れています。責任は重い職務ですが充実しています。

もし監査役のキャリアを選ばれたら、狭い業界なのでご一緒することもあると思いますので、その日を楽しみにしています。

嶋田 : 中島さん同様、何が自分の幸せなのか向き合うタイミングは誰にもあると思います。私にとっては変化のある環境や一緒に働く人、現状をいかに変えていけるかといったことに幸せを感じることが多かったので、ベンチャー企業の監査役は向いていたと思いますし、今もすごく楽しんで仕事ができていると思います。

皆さんもご自身を振り返っていただいて、何が自分の幸せの核になるのかを見つめて、その中に監査役という選択肢があるのなら、ぜひ考えてみていただければと思います。本日はありがとうございました。

いかがでしたでしょうか?より詳細な情報が必要な方は、是非お問い合わせください。


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