- コンテンツディレクター
- 検索エンジニア
- クラシルフードチームメンバー
- 其他職位 (61)
- 工程(電腦、軟件、網頁、編碼)
-
商業
- コンテンツディレクター
- 広告ディレクター
- エンジニア採用担当
- 経営企画
- 採用マネージャー
- CFO
- CHRO
- 情報システム部門責任者
- 情報システム担当
- 経理
- 広告企画・事業開発
- 企画営業
- 広告セールス・企画営業
- 新規事業 インサイドセールス
- 新規事業 セールス・事業開発
- 広告オープンポジション
- ブランド広告セールス
- 事業開発
- 広告セールス
- フィールドセールス
- インサイドセールス
- ソリューションセールス
- 広告プロデューサー
- 広報
- プロモーションマネージャー
- CRM (マネージャー候補)
- データアナリスト
- メディアディレクター
- WEBグロース・ディレクション
- マーケターオープンポジション
- プロモーションMGR候補
- コンテンツ制作スタッフ
- クラシルシェフ
- 其他
「70億人に1日3回の幸せを届ける」をミッションにするdelyが、レシピサービスを利用する1,200名を対象に「食事作りであなたがストレスに感じることは何ですか?」というヒアリングをした結果、最も多かった「毎日のメニューを考えるのが大変」という回答。
クラシルではそんな声を受け、世の中の家事や食事づくりの課題解決をするべく、「クラシルかんたん献立機能」を先日リリースしました。実は「クラシルかんたん献立機能」はデザイナー、管理栄養士はもちろん、機械学習エンジニアがかなり奮闘して作った機能。今回は広報の大崎(@yuko_osaki )がリリースで苦労したことや「クラシルかんたん献立機能」の先にみる未来について、PMの奥原さん(@okutaku0507)・機械学習エンジニアの辻さん(@kametaro)にお話を聞いてみました!
ーいつからクラシルかんたん献立機能の開発を始められたんでしょう。
奥原:実はクラシルユーザーさんたちより「毎日献立を考えるのが大変」「献立をかんたん・楽に作れるような機能がほしい」という声は以前からたくさんいただいていました。クラシルはこれまで1品料理を作るためのレシピ動画をメインでやってきたこともあり、なかなか献立の領域に踏みこめていなかったのですが、今年の2月頃からクラシルでもユーザーさんの好みに沿ったレシピのレコメンドができるようになりたいよね、という話が社内からも本格的にあがりはじめ、辻さんの専門領域でもある機械学習を使ってユーザーさんに最適なレシピを提案できるような献立機能を出そう、という動きになりました。
ー 実はクラシルかんたん献立機能の前にも献立を提案する機能があったと聞きました。
辻:はい、クラシルかんたん献立機能をリリースする前には、献立づくりの課題を解決するためにいくつかの献立機能のパターンを検討していました。そのうちの1つに完全に自動で献立を提案するパターンがあります。考えることなく献立を決められる、という点で結構いいのでは…?と開発陣では考えていたのですが、ユーザーの方たちにヒアリングしたりしてみるとそれほど刺さりませんでした。
おそらくユーザーの方からすると「どんな基準でこの提案をしているのだろう」といった違和感を生み出してしまったのかもしれません。おそらく、人間は意思決定において機械などに完全に勧められたものには違和感を感じ、物事を少しでも自分の意思で選択している、という感覚を大事にするんじゃないだろうかと。
これらの献立機能のパターンには開発部としてもそれなりに時間をかけて開発をしたのですが、ユーザーのためにならない機能はリリースしない、本当にユーザーのためになるものだけをリリースする、というdelyのプロダクト開発のスタンスでリリースを見送りました。
ー 先日クラシルかんたん献立機能で作った献立をそのまま作って食卓に並べました。主菜は色々なパターンが作れても副菜や汁物はワンパターンになりがちで。いつもと違うレシピを発見できたのが嬉しかったです。4つの窓に出てくるレシピはどういう基準で選ばれているんですか?
奥原:クラシルには全部で2.4万件ほどのレシピがあるのですが、そのなかでも人気の高いものを優先的に出すようにしています。
辻:実はこの献立、クラシルにある2.4万レシピ、1つ1つに「主菜・副菜・汁物のどれか」のタグをつけて献立としての組み合わせを最適化させているんです。他にも、冬には冷たいそうめんよりもあたたかいうどんを食べたくなるよねという声もあり、季節にあった献立を提案できるような最適化もおこなっています。
このタグをつけた上で機械学習によってレシピ同士の組み合わせを作りだしていくんですが、最初から機械で100%レシピを作ってしまうとカロリーが高いものだらけになったり、栄養バランスが悪かったり、例えば”主菜がオムライス、副菜がゆでたまご、汁物がかきたま汁”のように「この献立はないよね…」というものがどうしても最初はできてしまいます。そのフェーズは正直避けられないので社内にいる管理栄養士メンバーにも協力してもらい、人の目でチェックを入れてこの献立の組み合わせとして適切か不適切か、というタグをつけていきました。
ー1つ1つのレシピに…!膨大な時間がかかりそうですね。
辻:クラシルは2.4万件、全てのレシピをインハウスで制作・編集しているのでデータがかなり綺麗なんですね。そのおかげで機械学習のためのタグをつけるというところに困らず、データの前処理にほぼ時間がかかりませんでした。
またクラシルでは毎月かなりの数の新しいレシピが出るので、調理部にも相談をし、今後はあらかじめ作った「教師データ」と呼ばれるお手本のデータやタグをもとに、自動的にタグをつけられるような仕組みを機械学習チームで作っています。今はそれぞれの季節にあわせた献立が2,000献立ずつありますが、今後ユーザーの方たちがこの機能を使ってくだされば使ってくださるほど、献立の組み合わせもっと増えていきますし、精度の高いものができてきます。
ー YoutubeやSpotifyのプレイリストのような感じですね。リリースしたばかりだと思いますが今後、この機能をどんなものにしていきたいですか?
奥原:いま世の中にはプロダクトとして素晴らしいレシピサービスがたくさん出ていて、正直かなりレッドオーシャンだと思っています。クラシルとして、世の中やユーザーの方々の家事や料理における課題解決を引き続きやっていくのはもちろんですが、献立機能で作る献立が一番自分の好みにあっている、とかクラシルが提案してくれる献立を作ればきちんとおいしく作れて間違いがない、というようなクラシルへの信頼性やブランド価値を高められるような機能にしていきたいです。
辻:将来的にはこの機能をさらにアップデートさせ、作った献立に必要なものをサクッと買い物リストに落とし込めるようにしたり、「この献立を作る時に買ったであろう野菜は余りやすいし早めに悪くなってしまうからこのレシピを提案しよう」というようにユーザーの方の先回りができるといいなと思います。
他にも苦手なものがある方にはその食材を除いた献立や、アレルギーがある方にはアレルゲンを含まないレシピや献立を提案する、お子さんがいらっしゃる方にはお子さんでも食べられるレシピを献立にいれるようにする、といったことにも取り組んでいきたいですね。
リリースしたばかりの「クラシルかんたん献立機能」。まだまだ走り始めですが世の中の家事や料理の課題を少しでも解決できる機能にしたい、そんな想いがひしひしと伝わるインタビューでした。皆さんもぜひ「クラシルかんたん献立機能」で今日の献立を作ってみてくださいね。