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変わり続けるfreeeの組織文化のデザイン 〜 UXからCXOまで多様な人が自然体で体験を語る音声メディアのデザイン過程

こんにちは。freeeのムーブメント研究所の西村です。
freeeの人・組織・カルチャーに関する、あらゆることをやってます。

組織のトランスフォーメーションは文化の変革であるといいますが。
freeeには、そもそもに変わり続ける人の集団であるための価値基準(行動規範)、「ジブンゴーストバスター」があります。

自己変革を促すには、1on1, コーチング, 対話の場づくり等によってガッチリ内省を促すのが定番です。freee社内にも3つとも存在しますが、常日頃から取り組むにはやや heavy で、強い意思が必要だったりもしますよね。

そこで今年のジブンゴーストバスターの記念日(9/15) では、もっと気軽に自然体でジブンを振り返る機会として、音声メディア、社内SNSでのネットラジオを用いてみました。

(記念日についてはこちら↓ の記事が詳しいです)



企画から実施まで2ヶ月弱。今回はそのデザインプロセス、リサーチ → 問題定義 → 着想 → 設計 → 実施 → 結果 という流れをご紹介していきたいと思います!

着想のきっかけはリサーチから

前述の記事でもご紹介している通り、freeeには毎年実施しているエンゲージメントサーベイ(Astrolabe) があります。

サーベイの結果を価値基準別に分析すると、ジブンゴーストバスターは共感・醸成(行動に移せているか)の数値が他と比べて20%程度低く、freeeの中でも使いこなせている人が少ないことがわかりました。

そこで来る記念日をきっかけに、もっとジブンゴーストバスターがfreeersのにとって身近なものとするには、どうしたらいいのだろうか。それが企画のスタートでした。

サーベイの結果を部門別にみると、大きくバラツキがあったことから、特に低くなっている部門にインタビューにいきます。するとこんな声が聞こえてきます。

・普段の業務で接する機会がない、振り返りの場面ぐらいしか使う機会がなく活かし方のイメージがわかない

・ジブンゴーストバスターのイラストと「バスター」という名称から自分の苦手なところを克服せよというメッセージが強く、苦手意識がある

・ジブンゴーストバスターに接する機会について、非同期なものがもっとあってもいいのでは。対面コミュニケーションを全員が得意なわけではない。

どうもジブンゴーストバスターは比較的重いもので、気軽にのっかれるものではなく、どういうタイミングで何をすることなのかイメージがつかない、などの状況が起きていることが見えてきました。

そこで今回は問題を以下の点にピン留めし、

・ジブンゴーストバスターの what, why, how の解像度が低い
・一部、ジブンゴーストバスターという言葉やイラストが誤解を生んでいる
・ジブンゴーストバスターをもっと気軽に実践できる機会がない

どうすれば、ジブンゴーストバスターを適切に解釈してもらえるのか。どうしたらカジュアルで接しやすく、気づいたら取り組んでいるような体験にできるか、という問いをもってアイディエーションに取り組みました。

その結果、エンジニアとの対話もヒントとなって、音声メディア、ラジオやポッドキャストというアイデアが浮上します。

音声メディアの可能性

確かに、ラジオやポッドキャストは、もともと車の運転中やランニング中、シェアオフィスで仕事中などの時に「ながら」で聴く人が多く、参加し易さに特徴があります。出演する側も肩の力を抜いて、気軽に出演しやすい。

子育てしながら、プログラミングをしながら、など「ながら」で参加できて(実際育休中の仲間も聞いてくれました!)リクエストソング、ラジオネームなどアソビゴコロもあるので、のっかりやすい。

またコーチングやカウンセリングなど内省を促す活動は、もともと電話や電話会議で実施することも多く音声と相性がいいですし、音声のみのほうが効果があるケースもあるぐらいです。

そんなことから、今回はメディアとして社内SNS上のネットラジオ(ポッドキャスト)を選択しました。

コンセプトは、ジブンゴーストバスターを再発見するラジオ。
その名も「ジブラジ」です!

コンテンツ設計

コンテンツは対談や実体験の共有を通じて、what, why, how が伝わるような構成としました。

チームでムーブメントの起こし方などを研究してきた経験から、参加側のメリットやお祭り感も重視。リスナーのペルソナをセグメント別に設定して、直接的に価値基準をテーマとするのではなく、お役立ちコンテンツに紐付ける構成としたり。

ラジオらしく事前にお便りやリクエストソングをもらって、それを最大限活かす構成としました。

また多様性を重視したキャスティングを目指し、UXデザイナーやエンジニア、ビジネス系新卒、CXOやCDOなど、多様なメンバーにパーソナリティやゲストとして出演してもらうことができました。

キービジュアル

UX teamとタッグを組んで企画を進めたこともあり、今回はキービジュアルも制作。UX team の21新卒、hinako が作ってくれました!ありがとう!
ジブラジの設計思想をしっかり汲んだデザインをしてくれて涙。

デザインロジック紹介の引用:

ロゴデザインの経緯ですが、まず「ジブラジ」というイベント名を伺った時に、その「ジブラジ」という語幹がとてもリズミカルな感じがあるなーと思い、ロゴの形状はそこからインスピレーション(といったら大袈裟なんですけど)をもらっています。「ジブラジ」のリズム感が伝わるような幾何学的な形、91.5の数字はラジオ番組感を意識した筆記体でロゴを作成してみました!

また、ジブンゴーストバスターの趣旨を伺った際に、「今のジブンと向き合って、まだ知らないもう一人のジブンに出会う」というイメージが沸き、そのイメージをもとに色づかいを決めていきました。freeeのカラーを使ってカラフルで明るいマーブルな色使いにすることで、「まだ知らないこれからの自分」を探っていけるような雰囲気を狙っています。

収録・編集

今回はスケジューリングのし易さ、放送の安定感を重視して、当日LIVEのラジオでなく、事前収録方式をとりました。

収録は普段使っている Google Meet で 30分、1発録り。軽く事前打ち合わせをしただけで望みましたが、どれもすばらしい出来で、freeersの新たな才能を感じる機会となりました。

音質も素晴らしく、Meet 録音でも十分なクオリティを確保できることに驚くばかりです。恐ろしくROIの高い制作活動となりました。

その後は、我らがnyari田監督が、トーク中のBGMや、流す予定のリクエストソングとともに素晴らしい mix を短時間で仕上げてくれて、数日で当日用の動画ファイルが完成しました(ラジオですが、画面にタイムテーブルなど表示していたのでファイルとしては動画。)

ちなみに、リクエストソングは「ジブンを○○してくれる曲」というお題で事前募集しましたが、ジブンを整えてくれる曲、ジブンを鼓舞してくれる曲、などセルフコンディショニングに役立つ曲がたくさん集まったのが印象的です。

ビジネスパーソンもアスリートのようなところがありますから、ピークパフォーマンスを出すためにも、コンディショニングはとても大事ですね。

当日

当日はオフィスの配信用のスタジオエリアから社内SNSに向けて配信。ゴツい機器が見えますが、基本的にはPC1台あれば配信できてしまいます。すごい時代になったものですね!

平日の 11:00-14:00と、業務時間ど真ん中の配信で、もともとリアルタイムで聴く人はそこまで多くない想定でしたが、意外にも常時100人以上のリスナーがいて、みんな作業したりしながら聴いてくれたようです。

事前収録ではあるものの、コメントする人もチラホラ。みんなで学びを噛みしめたりしていました。


結果の振り返り

昼間の業務時間中の放送でしたが、当日のユニーク視聴者数は全従業員数の30%程度と良い初速でスタート。その後も1週間で40%程度まで伸びてきました。どんどん広がっています!(ネットラジオなので、そのままアーカイブをポッドキャストとして視聴してもらっています)

事後アンケートでの満足度は5段階で5につけた人が 90%、ジブンゴーストバスターの理解・共感度も5につけた人が88%。事前に設定した反応面のOKRは軽くクリアし、どうやら好調なスタートを切ったようです!

定性コメントでもよかった!という声をたくさんいただきました。

コメント抜粋:
・freeeに入社して、一番「ジブンゴースト」について考えた時間でした!

・本当のラジオ番組を聞いているみたいだった!

・たまたまmtg続かない時間帯で流しながら作業してたんですが、ラジオというスタイルとてもいいですね。しみじみとじんわりと耳に入って自分の心で問い直す、ということがパーソナリティの優しい声とBGMに乗って自然に行える感じです。

・思っている以上によかったです。聞きながら仕事ができたし、ためになる話がたくさんあってこれは定期でやっていいレベルで良いコンテンツだなと思いました。

・日々悩んだり、向き合わないとと思うジブンがいて、それはグルグル同じところを辿ったり、変化もしていったりするけれど、今日のジブンにササッた言葉(と曲も)がたくさんあり、素直にありがたかったです

・わたしたちは、リモートワークになり、ザツダンが少なくなりました。これまではザツダンを通して「自分の考えはあっているんだ / 間違っているんだ」や「自分だけ弱いんじゃないか」を無意識に軌道修正できていたんだと思います。ザツダンだからこそ、ナチュラル気持ちを発言できる。本心だからこそ強くて優しいメッセージでした。1:nのチャネルではなく、1on1の安らぎを感じることができました。感謝です。

・ラジオの企画は育休中でも子供を見ながら聞き流せるし、個人的にとてもありがたかったです。育休中でも価値基準について考える時間を持てました。

さて、好調な滑り出しではありますが、まだまだ、これからも暫しリマインドなどを続けていきます。

はたして、目的としている文化づくりに実際どの程度このラジオが寄与できるのか。年末実施予定の今年の Astrolabeの結果をみるのが楽しみです。

終わりに

音声メディアは既にビジネスの様々な場面で活用がなされていますが、今回は社内の文化醸成・トランスフォーメーションの手段としても、音声メディアの可能性を大きく感じる機会となりました。

1on1や対話議論とはまた別の形で、自然に日々の業務に寄り添えるものとして、こんな形もまたアリだとおおいに感じた次第です。

企画・デザインプロセスを振り返ってみると、仮説はもちつつも、まずは丁寧にリサーチを行った事がポイントだったと思います。リサーチの中でこれまで見えていなかった課題に出会い、それが音声メディアという着想に繋がっていきました。

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