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「なんでデザイナー志望だったのに人事やってるんですか?」と聞かれることが多いのでまとめました。

A.「偶然なんですけど、結果としては大正解でした」

こんにちは。株式会社MJEのWantedly更新担当の井口です。いきなり結論を書いてしまってすみません。

Wantedlyにて公開されている期間限定特集「#テンショク物語」。皆さんは読まれましたか?
職種も業種も異なる、さまざまな働き方をしているさまざまな方たちのストーリーを興味深く読み進めるにつれ、「これ私も書かなきゃいけないやつだ!」という使命感に駆られ、今回自分自身の話をするために筆を取りました。

簡単な自己紹介をすると、私は今年でMJEに新卒入社して4年目になる社員でして、
ここ1~2年は人事にまつわる広報業務として、社内報制作(取材・記事作成・誌面デザインなど)やこちらのWantedlyの記事作成を担当しています。タイトルで語った通り、元々はデザイナー志望の就活生でした。
ではなぜ「#テンショク物語 を書かなければ!!」と思ったのか?
何をかくそう、「私にとっての”天職”って何なんだ?」と悩んでいた時期があったのです。


【目次】

天職か否かは「事業内容=やりたい事がやれるか」で決まると思っていた
人事としてのスタート 最初はよかったが……
情報1.世の中の大半の人間にはやりたいことなんてない(「転職の思考法」より)
情報2.計画的偶発性理論
偶然を味方に、今の仕事を天職にしていく

■天職か否かは「事業内容=やりたい事がやれるか」で決まると思っていた


私がデザイナー職に憧れ始めたのは中学校3年生くらいのころからで、高校は総合学科(専門的な授業を多めに選択でき、自由度の高い時間割を作成できる学科)、大学も芸術学部に進学しました。
その気持ちは大学生になっても大きく変わる事はなく、ついに就職活動のタイミングを迎えました。

私が考える天職=好きなことができる、好きを仕事にしていること
なので、人でも環境でも福利厚生でもなく、事業内容を何より重視して会社選びをしていました。当時は主に広告業界やコンテンツ制作会社を見ていました。(今の勤め先と出会って就活の軸が変わることになるのですが、長くなるのでここでは割愛します。(笑))

しかし私の就活は「デザイナーになる」という意味においては上手くいきませんでした。
・自己分析や業界分析が足りてなかったこと
・単純にデザインの実力不足
・就活開始が遅く、そもそも受けた企業数が少なかったこと
・ポートフォリオ※ をあまり使わずに就職活動をしたこと
※作品集のこと。デザイナー職を受ける場合提出必須なことが多い

もちろんこれらも一因ですが、一番の理由は「自分に自信が持てなかったこと」につきるのではないかと今では思います。

先述した進学先は、いずれも美術試験だけではなく、学科試験も同じくらい入試時に必要で、カリキュラムも制作一辺倒ではありませんでした。
もちろん、勉強も美術も学びたい!という気持ちで選んだのは事実ですが、「純粋な技術勝負になったら絵/デザインの上手い同級生には敵わない。だから勉強も学んでおこう」と考えていた部分もありました。

結局進学先は進学先で、自分よりも勉強ができたり、技術があったり、勉強と技術の組み合わせ方が上手かったりする人ばかりで、いつの間にか「周りと比べて自分は駄目だ」と思考する癖がついてしまいました。
当時面接担当だった方は、この辺りの気弱さを見破っていたのだと思います。

就活の進め方をリセットし、他業種・オープンポジションも見始めたのが大学4年生の6月。

デザインという土俵でなくなり「自分は駄目だ」という自負が薄れたのがよかったのか、ほどなくして今の職場に内定をいただき現在にいたります。


■人事としてのスタート 最初はよかったが……

総合職一括採用である旨を承諾して入社したので、当然思いもよらない配属になることもあるわけです。
私が新卒入社後に配属されたのは、人事部・新卒採用担当でした。

デザイナーやエンジニア以外の他の職種になる覚悟はしていたものの、何故か人事になる可能性は全く想定していなかったため、はじめはそもそもどのような業務を行うのかをゼロから学ぶことから始めました。

ものすごく驚いたものの、出来なかったことが出来るようになるのは楽しく、入社してしばらくは非常に充実した日々を送りました。

つまづきはじめたのは、1年目の後半から2年目にかけての時期です。1度目の採用広報やコンテンツ制作、秘書など、様々な業務にあたる中で、1対1での会話を得意とし成果を上げまくっている他のメンバーと、基本的なコミュニケーションすらままならない自分の対比が目に付くようになり、だんだんと就活時の「他人と比較して自信が持てない自分」に戻ってしまいました。

そんなモヤモヤがピークに達した頃、上長の方の薦めもあり、情報のインプット期間を作りました。
この多くの情報に触れて考えた期間が、私にとってのターニングポイントになったのです。



■情報1:世の中の大半の人間にはやりたいことなんてない

この期間にインプットして最も衝撃を受けたのが、書籍「このまま今の会社にいていいのか?と一度でも思ったら読む 転職の思考法」(著:北野唯我)でした。
ややショッキングで、タイトルだけ見ると「転職することを進めている本」のようにも見えるのですがそうではなく、社会人一人一人の市場価値の高め方や、覚悟を決めて働くことで職場そのものにも良い影響があるという一種のエールのようなメッセージが掲載されている一冊です。実際に「この本を読んで反対に今の職場で頑張る事を選んだ」という方もいるとのことです。

特に印象深かったのが、第4章で語られている「大半の人間には心から楽しめることなんて必要がない。むしろ必要なのは心から楽しめる”状態”である」という一説です。

・to do(コト)に重きをおく人間……何をするのか、で物事を考える。明確な夢や目標を持っている。
・being(状態)に重きをおく人間……どんな人でありたいか、どんな状態でありたいかを重視する。
(「転職の思考法」P214より引用)

前者のto doにあたるのは「世の中に革新的な商品を残す」や「会社を大きくする」。後者のbeingは「多くの尊敬できる人に囲まれている」「世の中にこのような影響を与えている」などです。そして99%の人間がbeing型であるとも記述されていました。

この章を読んだ当初は、私はto do型の人間だと思っていました。しかし考えれば考えるほど「あれ……私ってbeing型なのでは……?」と気付きました。

思い返すと、就活時に「将来どうなりたいですか?」と聞かれた際の回答は、「一生仕事をし続けていたいです」。
この言葉をもう少し分解すると、
・いくつになっても市場から求められる価値を生み出せる人でありたい
・「この人といえばこんなことが出来る」と、名前と成果が紐づいている状態でい続けたい
という気持ちになります。
私にとっての天職とは、自分の居場所を市場につくれている状態だったのです。

その時はじめて「いつか”デザイナー”にならなければいけない」と、”やること”へ執着する必要は無いのではないか、と心から思えました。
手段以上に、市場価値を高めることにチャレンジしてみたい。そしてその過程を楽しみたい。そのために今の職場でできることは、まず目の前のことに必死で取り組んである分野の能力を伸ばしきることだ。そう思えました。

■情報2.計画的偶発性理論

目の前のことに前向きに取り組もうという気持ちは固まった。けれども、将来の姿はもう少し具体的に決めた方がいいのではないか?
そう考えた時に頭をよぎったのが「計画的偶発性理論」。当社の代表である大知社長が繰り返し引用している理論でした。

「計画的偶発性理論」…人のキャリア形成の80%は偶発的な出会いや機会によって決定され、その偶発を計画的に設計して自分のキャリアを形成するという考え方。ス
タンフォード大学のクランボルツ教授が提唱。

大知社長はMJEが創業10周年を迎えたタイミングで、起業後の廃業率に関する疑問から、知り合いの経営者の方々に片っ端から「あなたはなぜ10年以上生き残れたのですか?すべて計画通りに行ったからですか?」という質問を行ったそうです。
その際に返ってきた答えは一様で、「計画通りになんていくはずもなく、危機も何度かあったけど、偶然出会った人や運の良さに助けられて今日までやってこれた」というものばかり。また「あの出会いは必然だったかもしれないね」という言葉も付け加えられる点も同様でした。
この「生き残る起業家と廃業していく起業家の違いは、”必然的な偶然”を引き起こせたかどうかなのでは」という仮説をより強く確信するための根拠として、大知社長は「計画的偶発性理論」を用いていました。

研修や、社長との日常会話の際に私がこの理論を知った時は「なるほどなあ~」と思うだけでしたが、改めて思い起こすと非常に納得感がありました。そもそも、私のキャリアが人事からスタートしたこと自体が偶然です。

クランボルツ教授は、計画された偶然性を起こしやすくなる5つの行動特性についても、同時に語っています。

好奇心…たえず新しい学習の機会を模索し続けること
楽観性…新しい機会は必ず実現する、可能になるとポジティブに考えること
冒険心…結果が不確実でも、リスクを取って行動を起こすこと
持続性…失敗に屈せず、努力し続けること
柔軟性…こだわりを捨て、信念、概念、態度、行動を変えること

これらの「やってみなはれ精神」は、まさにこの会社に入社したからこそ出会った、そしてそれまでの人生で私が持ち合わせていなかった考え方でした。
このマインドこそ、当社が私に与えてくれた一番のギフトのように思えました。

それから、「一つ一つ偶然の出会いを増やしていくことで、きっと自分なりの”将来なりたい姿”が見えてくるはずだ」という根拠の無い自信のようなものも湧いてきました。
こうして無事、悩んでいた時期を脱却することができたのです。



■偶然を味方に、今の仕事を天職にしていく

あれから約2年が経過した現在、前向きな気持ちで仕事に取り組めています。
私の長所を探して、引き出そうとしてくれた上司や同僚のおかげで、目の前の業務に没頭→成果が出るという好循環に乗ることができたのが何より大きかったです。また、自己肯定感がある程度持てるようになりネックだったコミュニケーションの部分もかなり改善されました。

総合職一括採用については様々な意見があると思います。職種別採用のように「希望通りに配属する方がやる気も出て、本人も会社も幸せではないか」という考え方は、個人的には今でも間違っていないと思っています。

しかし、市場価値を決定する要素の一つに「希少性(その人でしか生み出せない価値)」がある以上、思ってもみなかったキャリアを偶然手にし、その後本人の希望通りの仕事に取り組み、結果的に2種類以上の専門性を身に付けることは悪いことではないとも私は感じています。

最も、当時の自分に「オープンポジションに飛び込んでみるのも悪くないよ」と声をかけたところで、きっと「こんなにやりたいって思っているのになんでそんなこと言うの!!」と反発したでしょうし、その当時の感情を「未熟だ」と無下にはしたくありません。

今の自分にできることは、かつての私と同じように「好きなことを仕事にしたいのに、上手くいかない」と悩んでいる方に対し、「でもこういう道筋もあるよ」と、いちサンプルとして感じたことを発信し続けることかもしれません。

この記事が、少しでも何かしらの思考のヒントになりましたらとても嬉しいです!

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