「行ってみたい!」という気持ちを呼び起こす、誰か1人のために書かれたストーリー。

編集長・塚岡雄太が「Pathee Epic」というメディアに求めるライター像とは(前編)

「街のおでかけを、便利で楽しく、しなやかに。」をミッションとする弊社(株式会社Pathee)は2018年10月に「店舗のストーリーテラー」を目指す新たな読みものメディア『Pathee Epic(パシーエピック)』をリリースしました。

このPathee Epicのもつ大きな特徴は、その記事のどれもが架空の主人公を通じたストーリー仕立てになっているという点。

編集者とライターによるディープな取材をもとに、主人公が店舗に足を運びそこで過ごした時間そのものを読者が追体験できるような仕組みになっています。

Pathee Epicが目指しているのは、読者の中に「このお店に行ってみたい」という強い感覚を呼び起こすこと。
既存のおでかけメディアの枠にとらわれず、常に新たな発見や冒険を読者に伝えることを目標としているPathee Epicでは、現在新たなライターを募集しています。

メディアが大切にしている理念や一緒に物語を紡いでいくライターに求めるものについて、Pathee Epic編集部メンバーが、編集長である塚岡雄太に話を聞いてみました。

読者の「未来の欲求」を呼び起こす来店ストーリーを

ーーはじめに、Pathee Epicというメディアが生まれたきっかけについて教えてください。

そもそも株式会社Patheeでは、「駅名×キーワード」で検索することで店舗を探すことのできる「Pathee」というメディアを運営しているんです。例えばGoogleで「渋谷 カフェ 電源」という風に検索すると検索結果の上位に充電のできるカフェをまとめたPatheeのページがに表示される……といった感じのイメージですね。

すごく便利で350万人以上のユーザに使っていただいているサービスなんですが、これはどちらかというとユーザーが出先で利用するものであって、顕在化された「今ある欲求」に対するアンサーを提示しているメディアなんですよね。

一方で、Pathee Epicは立ち上げ前から「今度ここ行ってみよう」とか「いつかこれやってみよう」とか、そういう「未来の欲求」を喚起するメディアにしようという狙いがありました。

今までのサービスにはなかった視点を持つPathee Epicをリリースすることで、もっと多くのユーザーにPatheeのサービスを使ってもらえるようになったり、会社そのもののイメージも変わってくるんじゃないかなと思っています。

ーー「未来の欲求」を喚起する役割を持つメディアということですが、記事がストーリー仕立てになっているという点もそこに関係しているんですよね。

そうですね。「今ある欲求」に答えるのは価格とか場所、品揃えというような情報だけど、「未来の欲求」を喚起するために重要なのは「お店での体験や感動をいかに伝えるか」じゃないかという話を立ち上げ前のディスカッションで話していました。そのために、追体験できる、つまり「自分もこんな体験をしたい」と思える記事にするため、ショートストーリー形式を選んでます。

この話をすると、よく「ライター自身の率直な体験の描写」ではだめなんですかと聞かれます。もちろん完全なフィクションではなく、読者がそのお店にいけば同じ体験ができるという前提ですが、お店の魅力を100%以上引き出すためにはお店ごとにカスタマイズされた「記事ごと(店舗ごと)の主人公」を組み立てる必要があるというのが僕ら編集部の考えです。

もちろん読み物として面白いというのもありながら、来店動機を形成するという「記事としての機能」を高めるための手法としても、ストーリー形式が正しいと思っています。

ーーPathee Epicという名前にも、ストーリー形式への思いが込められていますよね。

はい、これは立ち上げの際に社内のメンバーで行なったブレストの中で生まれたものが採用されています。
「Epic」という単語はもともと「壮大な物語」という意味を持っているので、ショートストーリー風の記事が特徴であるというメディアの性格とぴったり合っているなぁ、と。あと、僕らは記事内の写真もすごく大事にしているので、「pic(写真)」という単語が入っているというところも決め手の一つでした。

あとは単純に、小さな「ッ」が入っていることで「エピック」と口に出した時の響きがかわいらしいというのもあります(笑) メディアの名前というのは、メガネと同じように初めのうちは慣れなくても使っているうちにだんだんと馴染んでいくものだと思っていて。なので、そういう意味では「epic」という言葉の口触りの良さみたいなものを大事にしました。


たった1人の誰かのために記事を書く

ーーPathee Epicがメディアとして大事にしている理念はなんですか?

大きな柱は2つあって、まず1つは「どうやって読者を動かすのか」、つまり「どうやって読者に『このお店に行きたい』と思ってもらうか」という点。これはPatheeという会社のビジネスの方向性とも共通しています。

僕たち編集部は常に「こここそは!」という魅力を持ったお店をセレクトして取材をしているので、そういう意味でも読者には「行ってみたいな」という思いを持ってもらいたいですね。

そして、もう1つが「誰か1人のために書きましょう」という編集方針です。これは100人のうちの60人がちょっと「いいな」と思うのではなくて、100人のうちの5人くらいが「絶対行きたい!!」と思うような記事を書こうという意味合いで、ライターさんにも必ずお伝えしています。

読者に「行ってみたい」と思わせるためには何が必要かということ考えた時に、そのお店のことを誰でも好きになるようなテイストで記事を書くっていうのはちょっと違うかなというのは、メディアを立ち上げる前から編集部全体で共通している認識でした。

ーー「検索では知ることのできない情報をユーザーに提供する」という観点も大事にしていますよね。

そうですね。「いつか行ってみたいお店を体験した誰か」の存在を、記事としてユーザーに届けるというか。

Pathee Epicでは、記事の中に店員さんの言葉を多めに入れていたり、そのお店に行ったきっかけや実際にお店に入ってみてどう感じたかという点をしっかりと描写するようにしています。

そうすることによって、一見入りにくかったり見つけにくいお店でも、読者に来店のストーリーを追体験してもらえるという狙いがあります。ある意味では、読者にとっての「リハーサル」になるというのはあるかもしれないですね。


ーーリハーサルというのは面白いですね! では、塚岡さんの考えるPathee Epicのライターに求めるものはなんですか?

そうだなぁ。店舗の取材の場合、実際にそのお店に行くのは編集部とライターなんだけど、読者が受け取るのはライターが設定した主人公のショートストーリーなんですよね。だから、「どういう人だったら次の人(読者)が続きやすいかな」とか「どういう人だったらこのお店の魅力が伝わりやすいかな」とか、そういう想像力は必要かなっていう気はします。

例えば、僕の執筆した「オーロラグラン」というジュエリーショップの記事。オーロラグランは基本的に女性のお客さんがほとんどで、男性が来るとしたら婚約指輪を買いに来るとか奥さんと一緒に来るとかそういう場合が多いんだけど、記事では「男性が1人で指輪を買いに来る」という筋書きになっています。

ストーリーの中で主人公の男性は店員さんと話しながら指輪の重ねづけを楽しむようになるんですけど、あえて男性が1人で来店するというシナリオにすることによって、お店がお客さんにすごく真摯に向き合っているということを伝えているんですよね。

そのお客さんがどんなことをしたいのか、そこをお店が叶えてくれるということを読者に伝えられているんじゃないかなと。

店舗の持つ魅力を最大限に引き出し、読者の中に「このお店に行ってみたい」という強い気持ちを呼び起こすため、「誰か1人のためのショートストーリー」という視点を大切にしているという編集長の塚岡。

インタビュー後編では、街と楽しく付き合うための塚岡なりのコツや、Pathee Epicのライターに求める素養などについて切り込んでいきます。

《Pathee Epicのライター募集ページはこちら》

インタビュー後編は3月6日(水)公開予定です。

株式会社Pathee的招募
12 Likes
12 Likes

本週排名

展示其他排名