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BIG4を辞めた公認会計士がベンチャービルダーのREAPRAに入社した理由

日本を含むアジア各国で、「産業創造」をテーマに100社以上へ投資を行なっているReapraで、日本拠点のファイナンスの第一メンバーとして活躍し、『決算書の読み方 最強の教科書ー決算情報からファクトを掴む技術ー』の著者でもある吉田さん。

いわゆるBIG4と呼ばれる大手の監査法人やFASにおいて、監査業務や財務デューディリジェンス等の業務を行うなど、まさに公認会計士として王道のキャリアを歩んできた吉田さんが、なぜスタートアップであるReapraに転職したのか、会計士から見たReapraの魅力についてお話を伺いました。

【プロフィール】

吉田有輝

公認会計士。関西学院大学商学部を卒業後、有限責任あずさ監査法人にて主に大手グローバルメーカー及び日系大手フードサービス会社等の会計監査業務に携わった後、2017年よりEYTASに参画し国内外の幅広いM&A案件のアドバイザリー業務に従事。2019年よりREAPRAに参画。日本拠点の最初のファイナンスメンバーとして活躍。著書に『決算書の読み方 最強の教科書ー決算情報からファクトを掴む技術ー』がある。

「100年続く事業創出」を掲げるREAPRAとは

Reapraは、日本とシンガポールに拠点を置き、アジアを中心に事業投資・事業立ち上げ支援を行うベンチャービルダーとして、エス・エム・エスの創業者である諸藤周平が創業した会社です。


「研究と実践を通じ、産業を創出し社会に貢献する」ことをミッションとし、産業と呼べるような大きな領域の事業を中心に”超”長期的な投資を行なっています。


ビジョンに向かって走るREAPRAの経営基盤を創るファイナンスチーム

ーまず、日本人ファイナンスの第一メンバーである吉田さんのReapraでの仕事内容を教えてください。

現在はシンガポールと連携しながら、投資先の調査・管理から、投資先の公正価値評価、社内の経理業務や内部統制の設計・構築まで幅広い管理業務を行なっています。また、管理業務だけでなく、投資先の経営支援や、起業家に向けた会計・ファイナンスに関するナレッジの共有等を通じて、投資先の支援も行なっています。

吉田さんの業務▼



ーReapraでのファイナンス部門が担う役割は?

Reapraのファイナンスチームは、稲盛和夫さんの表現を拝借すると、巡行する飛行機の計器盤のような存在になることを目指しています。Reapraという組織がちゃんと飛行を続けられるよう、経営陣に今の組織の状況を適時的確に伝えたり、組織にとって最適な意思決定ができるような経営判断材料を提供するといった重要な役割を担っています。



また、Reapraの投資先企業から情報を集めてただ管理するのではなく、今投資先がどのような状況になっているのか、何か対策が必要な投資先はないか、今のマーケットではどれくらいのバリューがつきそうなのかなど、集めてきた情報を価値あるものとして使える状態にしていくこともファイナンスチームの役割です。

こういった付加価値のある情報を提供することで組織全体が健全に経営・運営できるようにしていくことは、組織の経営に纏わるすべての情報が集まっているファイナンスチームにしかできないことだと考えています。

とにかく「自分にしかできない仕事」を探し続けた


ーReapraに転職をした経緯を教えてください。

社会人になった頃の私は、監査法人からキャリアをスタートして、FAS、投資銀行、PEファンドといったいわゆるピカピカなキャリアを歩んでいくことを考えていました。

そういったキャリアを順調に積んでいくことで年収も大きく上がるだろうし、何より、世の中に直接的にインパクトを与えるほどの大きなお金を動かす仕事をプロとして行っていくことって、めちゃくちゃカッコいいしエキサイティングで面白そうだよなぁと純粋に思っていたからです。

一般的な会計士のキャリア▼

監査法人を経験

・監査法人のパートナー

・事業会社の経理・財務

・独立して会計事務所を立ち上げ

・FAS、投資銀行、ファンド等に転職

そんなキャリア観を抱いていたこともあり、PEファンドを中心に転職活動を行っている時期もありました。しかし、転職活動を行いながらも、どこか引っかかる部分があったのです。

前職のEYTASではPEファンドがクライアントとなる案件を中心に担当していたため、ファンドの方々がどのような経歴や経験・スキルをお持ちで、どのような仕事をされているのかを間近で見る機会がありました。そこで驚いたのが、PEファンドには頭の回転がめちゃくちゃ速い方や、交渉が非常にうまい方、税務・財務をはじめとした専門知識を相当持たれている方等、自分よりも明らかに優秀な人がたくさんいるということです。

そんな中で、

「自分がいちアソシエイトとしてファンドに入ることができたとして、本当にバリューを出し続けることができるのだろうか?」

「エリートとの競争に勝ち抜くために頑張り続けて、仮に大した結果がでなかったら相当疲弊することになってしまうのではないか?」

といった不安がなんとなくあったのです。

そんなとき、自分が監査法人を退職するときにとあるパートナーの方から言われたセリフを思い出しました。そのパートナーの方に退職の意向を伝えた際、自分が将来投資を行う側になりたくて、ファンドで経験を積んでみたいと思っていることなども打ち明けたのですが、そのとき

「それって、吉田さんじゃないとできないの?」

という言葉が返ってきたのです。

なぜかその言葉がずっと引っかかっていて、PEファンドのキャリアへ進むかどうかを考えていたときにも再びそのセリフが頭の中に浮かんできました。

そして、改めて

「自分にしかできない仕事ってなんだろう」

ということを真剣に考え始めました。

そうやって色々考えると、自分がもともとやりたかった「投資」というのは、特定の高い志を持った人の夢を現実に近づけるための投資、つまりエンジェル投資に近いものだということが改めて分かりました。

そしてよくよく考えると、自分の場合、投資銀行やPEファンドに行きたいという思いの根源には、単に高収入になりたいという願望や、周囲からすごいと思われたいという見栄のような要素が多分に含まれていたのです。

それに気づいて以来、スタートアップ企業やVCへの道にも興味を持つようになりました。実際にゼロイチで事業を立ち上げて成長させるためには何をしなければならないのか?といったことを真剣に考える経験をすることで、自分が将来起業したときや投資家になったときに役立つのではないかと思ったのと、あれこれしがらみに縛られず少人数で主体的に仕事ができて、しかもやった分だけ成果が出るという環境で働くことで、自分自身も大きく成長できると思ったからです。あとは、純粋にベンチャーマインドを持った起業家の近くで働いてみたいという好奇心もありました。

それから、既にいくつかの会社をご紹介いただいていた転職エージェントの方にもスタートアップの業界の会社を紹介してほしい旨を伝えました。

そうしてエージェントの方にいくつかのスタートアップ企業をご紹介いただいたのですが、その中にReapraがあったのです。

他の会社は事業会社だったのですが、Reapraだけはベンチャービルダーという立場の異なる会社(つまり事業会社ではなく投資会社)であったこと、「超長期の投資」「研究と実践」「産業の創出」といった、一見よく分からないユニークなコンセプトを掲げていたことに俄然興味が湧いたので、エージェントの方にも「この会社は一度話を聞いてみたいです!」と伝えました。

また、自分は恥ずかしながらReapraの現CEOである諸藤と、諸藤が設立した会社であるエス・エム・エスのことをほとんど知らなかったのですが、諸藤のインタビュー記事やエス・エム・エスのIR資料を見たときに、衝撃を受けたのを覚えています。

ここまでメタにものごとを見つめて深く思考し、それを実践に落とし込んでいる人は見たことがないし、しかも創業したエス・エム・エスが退任後もずっと伸び続けているという事実を目にして、こんなすごい人がいたのか……!と思わされました。

そうやって色々調べていく中で、投資先が継続的に成長を続ける強い会社になっていくために長期で支援していくというReapraのアプローチについてもイメージが湧いてきましたし、、投資先支援に実務スキルだけでなくアカデミックな要素も活かそうとしている点についても非常に面白そうだと思い、次第にReapraへの興味が強くなっていきました。

あとは、「日本における1人目のファイナンスメンバー」というポジション自体の魅力も大きかったですね。

自分が裁量を持って色んな仕組みを作ったり変えたりしていけるし、シンガポールのメンバーとも日常的に英語を使いながら仕事ができるので、スキル面でも自分自身を成長させることができそうだと思いワクワクしました。それに加えて様々な起業家の方々にファイナンス面でのサポートをしたり、共に試行錯誤しながら会社の成長のために伴走していくということだったので、こんなに面白いポジションは他を探してもなかなかないだろうと思いました(笑)

ーReapraでは、どんな「自分にしかできない仕事」ができていますか?

今のところ、自分のユニークネスを活かせているなと思っていることは、「仕組みづくり」と「教えること」ですかね。

スタートアップを中心に投資を行っているReapra自身もまだまだベンチャーなので、会社の仕組みが完璧に整っているとは言えない状況です。

そんな中、先ほど業務内容のところでも少し話しましたが、投資先の情報管理や内部統制の構築・運用、事業計画の策定等々の様々な業務仕組み化していくことで、Reapra自身をサステナブルな組織にしていくことに自分自身かなり強く動機づいています。もともと何かの仕組みをゼロベースで作るということが好きなタイプではあるので、そういったことに熱量を持って取り組むことは「自分にしかできない仕事」と言えるかもしれません。

また、投資先の起業家の方々に向けた、決算書の読み方講座や会計・ファイナンスの勉強会等を通じて、投資先を支援していきたいとピュアに思えるのも、一種の自分のユニークネスだと言えるかもしれません。


通常、大学で会計学を専攻していたり、簿記をめちゃくちゃ勉強していたような方でない限り、会計やファイナンスの勉強をする機会はそこまで多くないと言えるでしょう。

でも、経営を行うにあたっては会計もファイナンスってとても重要ですよね。投資先の中でも、「会計やファイナンスが大事だということは分かっているんだけど、具体的に何を学べばいいのか、実務レベルでどういったことを意識すべきなのかが分からない」といった悩みを漠然と持たれている起業家の方は意外と多くて……。

例えば、自社のビジネスモデルと今のキャッシュ残高に鑑みてどこまでアクセルを踏めるのか、自社の事業計画をどのように策定すればよいのか、資金調達の戦略はどのように立てればよいのか等、会計やファイナンスに関する様々な疑問を持たれています。

また、自社と類似サービスを展開する上場会社のの決算書を読んで強み弱みを読み取れるようになりたいと思われている起業家の方もいます。

そういった起業家の方々に、私自身がこれまでのキャリアを通じて培ってきた経験や知識を積極的に提供していきたいと思っています。

また、自分が持っている知識を提供する教授型の勉強会だけではなくて、自分自身とReapraメンバー、起業家の方々で共同で学び合えるようなディスカッションの場とかも今後もっと設けていけたらいいなと考えています。

超長期投資を実現するための組織づくりへの挑戦

ー他の会計事務所や監査法人の仕事と比べ、Reapraの仕事にはどんな魅力がありますか?

やはり何といっても、ゼロベースで仕組みを作り上げるという経験ができることや、起業家と一緒に仕事ができるということは、Reapraで働くことの大きな魅力だと思います。

特にゼロから業務の仕組みを作り上げるという経験は、組織の規模が大きければ大きいほどなかなか経験できません。しかしスタートアップではゼロから仕組みを作り上げる仕事も相当多いので、ゼロから仕組みを作る経験があると小さな組織に行った際にできる仕事の幅も変わってくると思います。

私個人としては、監査法人や会計事務所等での経験も非常に魅力的だと思いますし、寧ろキャリアの初期段階では、そういった比較的大きな組織でベースとなる知識・スキルを習得しておくことが望ましいと思っています。

なので、万人にとってReapraの仕事が魅力的であるとは全く思っていませんが、将来的にスタートアップで働きたいと思われていたり、起業を目指されているような方にとっては非常に魅力的な仕事だと思います。

あと、、これは直接仕事の魅力というわけではないですが、関わる人の多様性が拡がるという点でも非常に魅力があると思います。これまで自分はあまり起業家の方や、マーケター、エンジニア等々の方と関わる機会があまりなかったのですが、Reapraではそういった方と関わる機会も多くなります。そういった機会を通じて色々な学びや刺激を得られるので、これも大きな魅力のひとつかなと思います。

ーReapraのコンセプトである「超長期の投資」を行うにあたって、大変だと思うことはありますか?

おっしゃるとおり、Reapraは「超長期の投資」という方針を掲げているので、基本的にはもちろん、Reapraで投資事業を続けるためにキャッシュを作らなければいけないときもあります。

そのためファイナンスチームで、いまReapraグループ内にどのくらいキャッシュがあり、今後どのタイミングでキャッシュアウトするから、どのくらいのキャッシュを作らなければいけないなどの試算を行なっています。

もちろんReapra自身も経営を続けていくために、最低限のキャッシュを作る必要があります。しかし、Reapraは長期で伸びていく会社に投資を行なっているので、将来の利益を放棄して早い段階で売却をする考えはありません。

長期投資を貫徹するために、どれくらいのタイミングでどのくらいのキャッシュを持っていなければいけないかを把握し、どんな売却計画で作っていくかをファイナンスチームと役員で考えています。

その中でも大変なことは、Reapraの予算を作って事業計画を立てなければいけないことですね。海外の拠点を含めた様々な部署の人に計画をヒアリングし、数字に落とし込んで事業計画を作っていく必要があります。例えば、何も考えずにたくさん人を雇ったり、投資を実行すると気づいたときにキャッシュが回らないなんて事態にもなってしまうので。

ファイナンスチームが全社の状況を集めて、将来どんなお金の流れになり、各国で年間でどのくらいの投資ができて、経費がどのくらいかかるかなど、予測を作った上で運営していく。もし事前にキャッシュが回らないことがわかれば、借り入れなどの対策を早い段階で打つこともできます。

ファイナンスチームがしっかり機能することで、健全なReapraグループを作っていくことができるんです。


ー吉田さんが今後成し遂げたいことはありますか?

Reapraでは、各人が「長期で熟達していきたいと思えるテーマ」を持つことが重視されており、自分は「より良い資本主義社会を作る」というテーマを持って仕事をしています。テーマが壮大すぎるので、ポカンとされたり、何言ってんのというリアクションをされることもたまにありますが(笑)

超ざっくり言うと、今の資本主義社会が抱える格差問題や環境問題等に、「企業と株主の関係」という側面からアプローチできるのではないかと思っています。

例えば日本が長期で経済が停滞している要因として、株主からのちゃんとガバナンスが効いていないことや、まだまだ株式投資を投機的に捉えている投資家が多いといったことが挙げられると思っているのですが、仮に長期的な目線で株式投資を行う人が増えると、企業の経営やガバナンスに対して真剣に考える人が増えるのではないかと思います。

そうなると、企業側からしても株主からのプレッシャーが増すことで、否が応でも長期的な成長を目指して経営を行っていかざるを得なくなると思うのです。また、投資家の重視する価値指標が、短期的な利益の多寡だけではなく、社会貢献へのスタンスやガバナンスの強さ、、従業員の満足度等々の非財務の指標ももっと評価項目として取り入れられる世界が来たら相当面白くなるんじゃないかなと思っています。

だから、そういった世界を少しでも実現に近づけていくということを今後成し遂げてみたいなと考えていますね。

また、長期的にはファイナンスの教育にも取り組んでいきたいです。投資を「お金を稼ぐため」の視点だけではなく「本当に良い投資って何だろう?」といったことを、自分の次の世代の若い人たちと一緒に考えるようなことをやってみたいなと思っています。そういった教育を受けた人たちが大人になって、長期的な視点から良い会社を見極めて投資をするようになれば、社会全体が今よりも少し良くなるんじゃないかな?とかワクワクしながら妄想しています(笑)

Reapraのファイナンスチームは会計を超える。付加価値のある情報でよりよい組織に


ー今後ファイナンスチームが担う役割を教えてください。

とにかくまずは、ファイナンスチーム全員が、組織のことを知っている状態にしていきたいと考えています。ただの経理ではなく、メンバー全員が付加価値のある情報を社内に行き渡らせるんだという気概を持って一人ひとりが取り組むことで、Reapra全体のブレーン的な役割をチームで担っていきたいですね。

あとは、そんなReapra内での組織づくりの知見を、投資先の会社にも活かせたら最高だなと思います。

ー未来の仲間へのメッセージをお願いします。

Reapraのファイナンスチームでは、投資スキームの検討や内部統制の構築、投資先の支援等、非常に多岐にわたる仕事を経験することになります。

そういった多岐にわたる仕事を裁量を持って主体的に行いたい方、強いスタートアップを作るためにファイナンスの観点からどうすればよいか?等を考えることに興味のある方、そして何より、Reapraのコンセプトに興味関心を持って投資先と共に成長していきたいと思われている方は、是非アプライしてください!

皆様とお会いできることを楽しみにしています!!

・・・

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