1
/
5

「苦登校」の実態~学校に行きたくない子どもが急増しているのは、なぜか?

学校に行けない「不登校」の子ども達がどんどん増加し続けていることはもはや周知の事実ですが、目に見えているこの事実のさらに奥に潜んでいるもの。それが、

「苦登校」の子ども達。

苦登校とは「不登校傾向にある状況」を指します。「学校へ行きたくないけど行っている」子ども達のことです。
実際その苦登校の子ども達は、どれくらい存在しているのでしょうか?

2018年10月に中学生年齢の12歳~15歳合計6,500人を対象にインターネットで行いました。その結果、「年間30日以上欠席の不登校である中学生」は約10万人、「不登校傾向にあると思われる中学生」は10.2%の約33万人に上ることがわかりました。不登校である中学生約10万人は文部科学省が各学校、教育委員会からの回答を基に集計して、毎年実施している調査でも明らかとなっていますが、「不登校傾向にあると思われる中学生」の数はその3倍にも上ることが初めて明らかになりました。(日本財団『不登校傾向にある子どもの実態調査』2018/12/12

中学生に限定した調査ではあるものの、苦登校の子は「不登校の3倍」は存在しているだろう、という結果が明らかになりました。この後も不登校の児童生徒が増えている事態を踏まえると、苦登校の子達も一層拡大していると考えられます。

2020年の不登校児は、小中学校全体で約20万人(全体の2.05%)。苦登校児がその3倍いると仮定すると、苦登校児と不登校児を合わせて約80万人。全国の小中学生全体の8%強≒およそ10人に1人が「学校へ行けない」あるいは「学校へ行きたくない」状態にあるのです。


なぜ、不登校・苦登校の子が急増しているか?

苦登校になっている主な理由は、実は友人関係の悩みよりも「学業」の方が多いのです。
・テストを受けたくない
・小学校のときと比べていい成績が取れない
・授業がよくわからない、ついていけない

さらに「疲れる」「朝、起きられない」などの身体的症状も、大きくは精神的なストレスが要因になっているのだとすれば、その背景にも「学業」が大きく関わっていると推測されます。

では逆に、彼らが求めている本当の「学び」とは、どのようなものなのでしょうか?

同調査による「学びたいと思える場所」のアンケートでは、

1位 自分の好きなこと、追求したいこと、知りたいことを突き詰めることができる
2位 自分の学習のペースにあった手助けがある
3位 常に新しいことが学べる
4位 クラスや時間割に縛られず、自分でカリキュラムを組むことができる

という結果。

これらから見えてくるのは、

・思い切り学び追求することが出来ない。
・「新しいことを学んでいる」はずなのに、学んでいる感じがしない。
・点数や成績で常に追い立てられ、不安にさせられる。

という、現代の学校の実態です。
不登校や苦登校の子ども達に限らず、多くの子ども達が、活力を失ったままの学校生活を強いられ、そのまま社会へ出ていくことになっているのが、実情なのです。

子ども達をこのような管理・強制空間から救い出し、彼らの活力を再生すること、そのための新しい学びの場を作り出すことが急務です。

株式会社類設計室的招募
1 Likes
1 Likes

本週排名

展示其他排名