キャラクターとしての動き方
林 宰人
アクアテラス迎賓館大津 - ギャルソン(給仕スタッフ)
About my work experience
学内で受講した演劇ワークショップで担当の先生からこの着ぐるみのアルバイトを案内されたのがきっかけです。着ぐるみを着る機会などあまりなかったので興味を引かれそのバイトを受けました。
内容としては、建築業を体験してもらうイベントの中で客引きとして茨木市のマスコットキャラクター「茨木童子くん」と追手門学院大学のマスコットキャラクター「おうてもんくん」のスーツアクターをするというものです。私は「茨木童子くん」を担当しました。具体的に子供に対して風船を渡したり、ステージ上でパフォーマンスをするというものでした。
Difficulties I faced
スーツアクターをする中で子供に中に人が入っていると言うことを意識させないのが課題でした。 あまり、子供に近寄りすぎると着ぐるみの隙間等が更に見えてしまい、「茨木童子くん」のイメージを崩してしまいます。また、子供が手を振ってくれるなどのアクションに対してどのように返すかで愛嬌があるかどうか見え方が変わってきます。 このように、着ぐるみと相手との距離感や器具りみとしての行動がキャラのイメージに直結してしまう。そのキャラクターの適切な行動をその場で判断するのが課題でした。
What I learned
私は上記の課題に対して、体の動かし方を改善することで解決しました。 例えば子供に風船を渡すとき、自然と距離が近づいてしまい着ぐるみの頭と胴体との隙間がよく見えてしまいます。その際に子供と同じ目線までしゃがむことで隙間を見えにくくしました。しかもそれを行なうことで立っているより威圧感を減らすことができました。 また、子供が手を振ってくれると、こちらは腕だけでなく上半身を大きく動かし手を振り替えしました。こうすることで元気にお見送りしているように見えると考えたからです。 このように、体の動かし方一つで着ぐるみの欠陥を隠したり、印象を変化させることができました。ただの着ぐるみでなく相互のコミュニケーションを取るキャラクターとして中に人が入っているという事実を隠し通す、その上大きな動きなどのキャラクターの心情を分かりやすく表す。スーツアクターは体力以上に身体を使った感情表現が大切な仕事だと体験することができました。 また、日常生活でも口だけで伝えるよりも手等を使うことでイメージを伝えやすいのだと改めて感じることができました。
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