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WEBディレクター

日本語の翻訳だけではダメ!? 訪日外国人が喜ぶインバウンドサイトをつくるための6 Tips

株式会社CINRA

株式会社CINRA嘅成員 查看更多

  • 橋本健太郎(ディレクター)
    福島県出身。武蔵美術大学建築学部を卒業し、建築事務所や雑貨メーカーのEC担当、Web制作会社のディレクターなどを経験。東日本大震災後、「福島にまつわる仕事がしたい」と考え、2015年にCINRAに入社。その思いが実現した福島県の外国人向けオフィシャル観光サイト『I PLAY FUKUSHIMA』をはじめ、おもにインバウンドWebサイトのディレクションを担当。

What we do

CINRAは、広告やWebサイト制作を手がけるクリエイティブエージェンシーと、自社メディア運営を行うメディアカンパニーという2つの顔を持っています。

クリエイティブエージェンシーとしては、東京の新しい魅力を海外に紹介するWebサイト『100 Tokyo』(経済産業省)や、早稲田大学オフィシャルサイトのリニューアルなどを手がけてきました。近年では、博報堂グループのインバウンド専門マーケティング会社であるwondertrunk & co.との資本業務提携もあり、福岡市、福島県、岡山市、沖縄県などのインバウンドサイト(訪日外国人観光客向けWebサイト)制作も多く行っています。

  • who

    『100 Tokyo』

  • who

    訪日外国人に向けて奈良の魅力を伝えるインバウンドメディア『voicecream』

Why we do

多言語化展開が必要とされるインバウンドサイトは、通常のWebサイト制作とは異なる知識やノウハウが必要。CINRAでも3、4年前からインバウンドサイト制作の事例が増えており、ディレクターをはじめとした制作陣は日々勉強を重ねながら、取り組んでいます。

入社3年目のディレクター橋本健太郎は、これまで『I PLAY FUKUSHIMA』(福島県)、福岡市公式シティガイド『よかなび』など、地方自治体が運営するインバウンドサイトの制作ディレクションをおもに担当してきました。CINRAが誇る「インバウンド隊長」の彼に、インバウンドサイトを魅力的につくるための重要な6つのポイントを紹介してもらいます。

How we do

Tips 1.

日本語のコンテンツを翻訳するだけでは的外れ。
外国人それぞれのニーズを考えよう

数年前までのインバウンドサイトでは、「日本人向けのコンテンツをそのまま多言語に翻訳する」というつくり方が主流でした。しかし、「外国人観光客」といっても、その国籍や文化はさまざま。日本人のニーズと異なることはもちろん、外国人の方一人ひとりも違います。

たとえば、福岡市公式シティガイド『よかなび』では、各言語それぞれに同じ情報を用意したのですが、運用後にさまざまな発見がありました。地理的にも近くリピーターも多いアジア圏のユーザーは季節ごとのイベント情報などを求めていたいっぽう、欧米圏のユーザーは、日本の主要な国際空港から福岡までの移動方法のほか、福岡の交通事情、長期滞在に便利なパスの紹介といった情報を求めていたんです。

また、同じ英語でもオーストラリア人なのか、アメリカ人なのか、イギリス人なのかで、必要とされている情報が違います。南半球のオーストラリア人は冬に訪日してスキーを楽しむ、アメリカ人やイギリス人の旅行者は長期滞在で他国の歴史や文化体験を楽しむなど、国民性や旅行スタイルをしっかりと頭に入れて、ニーズを精査する必要があるのです。

how

福岡市公式シティガイド『よかなび』

Tips 2.

詰め込み型のWebサイトはNG。外国人観光客の心に届くのは「一点豪華主義」

いざインバウンドサイトをつくろう! となった際、クライアントから「各地域の魅力を網羅してアピールできるものを」という要望をいただくことが多くあります。たとえば、温泉があって、美味しいものがあって、景色がきれいで、イベントがあって……と情報を並列にした「詰め込み型」のサイトのイメージです。

日本の魅力をたくさん紹介したい私たちにとっては、それがベストのように思えるかもしれません。しかし、初めて日本を訪れる外国人旅行者に「詰め込み型」のサイトを見せても、なにが一番の魅力で、なぜ訪れたほうがいいのかを伝えることは難しいでしょう。

たとえば、香港には夜景、ニューヨークには自由の女神といったシンボリックな観光スポットがありますが、少なくともサイトのトップページでは、そういったわかりやすいシンボルを「一点豪華主義」で打ち出すことが重要です。

シンボルがない場合は、地域でいちばんわかりやすい魅力がどこなのかを考えることから始めるようにしています。そういった入り口をきちんと紹介することによって、旅行者がその地域に興味を持ち、訪れるきっかけを生み出しやすくなるのです。

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CINRA Webディレクター橋本健太郎

Tips 3.

リッチな表現よりも、シンプルで汎用性が高いデザインを

日本語で100字のテキストを翻訳すると、英語だと約200字、簡体字では約50字、タイ語だと約250字に増減します。そのためインバウンドサイトのデザインは、テキストの量が与える影響を予測しながらつくることが大切です。

たとえば、写真の上に文字を重ねるデザインの場合、文字数の増減によって写真の大事な部分が隠れてしまい、ときにはデザインが破綻してしまうことも。そういったトラブルを避けるため、可変性を持ったシンプルなデザインを心がける必要があるのです。

カテゴリー名を英語に統一するという対応策も有効です。「食」のカテゴリーであれば「FOOD」に統一し、下に各言語で「食」であることを補足。そうすれば、言語の違いによってデザインが崩れることを防げます。

また、フォントも重要な要素です。凝ったフォントを用いたデザインを想定していたのに、そのフォントがほかの言語にはない、ということは日常茶飯事。日本ではデザインの一手法として使われる「斜体」も、英語圏では「引用文」を意味するため違和感が生まれるなど、それぞれの国によって「フォントが持つ意味」も異なります。

そもそもインバウンドサイトにおいて、過度にリッチな表現はデメリットになる可能性もあります。通信回線のインフラ状況や、使用するデバイスなど、各国によって環境が異なるため、表示速度を考えても、なるべくシンプルなデザインを目指すことが大切です。

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『OKAYAMA ART TRIP』

Tips 4.

「現地を巡る」ことで、アウトプットの質が大きく変わる

できる限り現地に行って、自分の足でリサーチすることで、アウトプットの質は大きく変わります。「◯◯◯の桜が美しい」という有名な観光スポットも、現地に行ってその土地の人に話を聞けば、「桜を見に行く途中にこんな場所がある」「地名にはこういう由来の説もある」など、スポットを彩る「生」の情報を集めることができます。

また、「その場所に行くまでどれほど大変か」「どんな空気感なのか」ということも、五感と身体で感じることができます。そういった体験をもとに細かいディテールをWebサイトにつけ加えていくことで、情報にリアリティーが生まれていくのです。

Tips 5.

日本人の「あたり前」を疑うことが、外国人への「思いやり」に

現地でリサーチすることは重要ですが、現実的にすべてのスポットを回るのは難しい。そのときに優先すべきなのは、旅慣れた日本人にとって「とてもベタなスポット」です。なぜなら外国人旅行者は、日本人にとってあたり前な「体験」を求めていることも多いから。

たとえば台湾の若者には日本のコンビニが好きな方が多く、牛乳やサンドイッチを買ってホテルに戻り、それを写真に撮ってから食べることもしばしば。私たち日本人が海外に行ったときを考えても、現地のスーパーが楽しかったり、日本に上陸していないファーストフードを食べたりしますよね。そういった「旅行者の目線」は意外と見落としがち。自分自身が旅行者になったときの目線をあらためて意識することで、うまく視点を切り替えられるようにしています。

how

逆に、日本人にとってあたり前な「前提」にも要注意です。「雪景色が美しい」というコンテンツを、雪が降らない地域に育った方が読むこともあります。そういう人にとっては、「雪で遊ぶなら濡れるので、こんな準備をしたほうがいいですよ」という情報もあると親切ですよね。

それは、デザインやUIを考えるうえでも大切なこと。以前、日本と海外で「温泉」を表す案内用図記号が異なることがメディアで注目されました。世界中の人が理解できるアイコンであるか? はしっかりと考える必要があります。 CINRAのデザイナーはこれまでのインバウンドサイト制作経験によってその知見が深まっているので、迷ったときは相談しながら最適なアウトプットを検討しています。

Tips 6.

「翻訳」の費用、工数をあなどらない!

インバウンドサイト制作において、もっとも多くの予算が必要となるのは「翻訳費」。単言語対応と5か国語対応を比較すると、単純に5倍の作業工数、お金が必要になります。実際に制作してみないと理解しづらいポイントかもしれませんが、これまでの例では制作予算の約半分が翻訳費として計上されることもありました。

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『日本遺産・村上海賊』は日本語を含む6言語で展開

また、翻訳は外部パートナーに頼むことも多くなりますが、翻訳会社に対してもインバウンドサイト制作のリテラシーを基にしたディレクションが必要となってきます。たとえば、「福島県」という言葉を翻訳する際、しっかりと指定しておかないと「Fukushima Prefecture」「Fukushima-ken」「Fukushima」と表記が揺れてしまいます。

CINRAでは、業務効率化のために「ワークハックチーム」という専門部署を立ち上げているので、そういった細かい確認をお願いすることができますが、本音を言えば、人工知能の自動翻訳によって、言語の壁がなくなった世界が早く訪れてほしいです……。

トライ&エラーを重ねながら、自らをアップデートし続けよう

ここまで6つのTipsを紹介してきましたが、インバウンドサイトのトレンドは、とても短いスパンで更新され続けています。その理由としてあるのは「効果測定」がとても難しいということ。PV数もひとつの指標にはなりますが、飛行機の直行便が1本増えたり、新幹線が通ったり、観光客の増減にはインフラ面も大きく影響します。そういった課題のなか、一人でも多くの外国人旅行者の琴線に触れるようなサイトのあり方を模索し続けているのです。

それだけに、思い入れの強かった『I PLAY FUKUSHIMA』を見た外国人の方から、「このサイトを見て行ってみたくなった」といった声をいただいたときは、報われたような気持ちになりました。

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『I PLAY FUKUSHIMA』

数年前の手法がいまはもう通用しない、というのはよくあること。ここ3、4年で言えば、『東京五輪』を見据えた「JNTO」(日本政府観光局)の活動や、観光地域をつくることに特化した法人組織「DMO」が各地で立ち上がるといった新しい動きが目立っています。それらによって、都道府県や市区町村などの自治体が連携し、「広域的な観光地」を提案するという新しいスタイルが生まれています。

たとえば弊社がお手伝いした、せとうちDMOによる『THE INLAND SEA SETOUCHI JAPAN』のようなプロジェクト、インバウンドサイトは、今後どんどん増えていくはず。また、「2020年以降」の観光のあり方にも、目を向けなければいけません。世界状勢の変化も早く察知しながら、日々トライ&エラーを繰り返し、どうすればいいのかを考え続けることこそ、もっとも重要なポイントだといえるでしょう。

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『THE INLAND SEA SETOUCHI JAPAN』

As a new team member

CINRAのディレクターは、インバウンドサイトをはじめ、リクルートサイトやコーポレートサイトの制作から、オウンドメディアの立ち上げ・運用、またグラフィック、映像、グッズ、イベント制作まで。Webサイトを中心にあらゆる広告制作に携わっていただける仕事です。 

ディレクターは、これらのプロジェクトの企画・設計・進行管理・運用など、内外のあらゆる業種の方々と接しながら、クライアントの抱える課題を解決していく、指揮者のような存在です。 CINRAの「ディレクター」はWebだけにとどまらず、あらゆる課題、あらゆるターゲット、あらゆる概況に応え、分析に基づいた企画を練り、結果にいたるまでの道筋を立てて成果物をかたちづくることのできる人です。 また制作はクライアントも含むチームで行います。 常に人を思いやり、内外のチームメンバーと密にコミュニケーションをとれる方、お待ちしております。

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  • 成立於2006/05
  • 有64個成員
  • 東京都渋谷区道玄坂1-20-8 寿パークビル5F
  • 日本語の翻訳だけではダメ!? 訪日外国人が喜ぶインバウンドサイトをつくるための6 Tips
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