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生き残り競争、スタート。

 現在の教育業界、特に私立学校は生き残り競争に必死です。首都圏の中学受験者層は少子化の影響で今後緩やかに減少することが調査でわかっています。受験者を獲得しなければもちろん入学者も獲得できません。在校生の学費が財政状況の重要な部分を握る私立校では、どうにかして受験生を獲得しなければならないと、様々な工夫をして認知を広めようとしています。

 もちろん私の所属する女子校も例外ではありません。最近は共学校・大学附属校人気ですから(皆さんは共学でしたか?)男子校や女子校は非常に苦しい立場に置かれています。

 私が所属している入試広報部では、受験生獲得のために様々な方法を検討しています。適切な広報活動だったり、外部での説明会の効果的な運営だったり、あの手この手でアピールをしようとしています。

 私も色々な方法を考えてみました。そこで意識したのは「受験生の気持ちに立つこと」です。どういう学校だったら、受験したいか。必死に考えました。

 学校のブランディングは最重要ですが、それは長期的なスパンで考えなければいけません。私は短期的な打開策を考えることに集中しました。

 すると、ふと頭の中に浮かんできたことがあります。それは、「受験科目が1教科だけだったら、対策が楽だし、もしかしたら受かるかもしれない」と受験生なら考えるのではないか、と(本校はそれなりに偏差値が高くて、受験する前に受験生から敬遠されることが多いにあります)。

 プロジェクトチームに提案しました。もちろん、全員反対でした(涙)。そりゃそうです。もともと4教科あったものを1教科で合格を出せなんて無理だと考えますよね。

 私はアイディアだけを提案したことに反省し、過去の入試データを分析することにしました(統計分析に関連する卒業論文を書いたのでそこそこ統計分野には明るいです。勉強しててよかった)。すると、ある教科の点数と、他の3教科の点数に高い相関関係が確認できたのです(教科を明らかにすると学校が分かってしまうので伏せます)。

 さて、いよいよプロジェクトチームとの会議です。しっかりとしたエビデンスのある提案に、全メンバーからの賛成をもらうことに成功しました。すでに正式に採用され、今年度から実施される予定です。

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